アンティーク足踏み・手廻しミシンの販売・修理


シンガー15K レストア その1

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無事に到着しました

 梱包は全てヤマトのドライバーが 解いて持ち帰りました。
 
 以下に簡単に外から見て点検した部分などを箇条書きにします。



押えレバーを上げた状態で糸調子皿が開いていません。内部のピンの磨耗が考えられます。

フェイスプレートにはやや錆が目立ちます。

下糸巻き機の糸を左右に振る部分のバネが切れているようです。写真では右に倒れてしまっています。





シリアルナンバー:Y5294023

スライドプレートの錆も除去します。

テーブルは塗装が劣化して乾燥した状態です。





テーブル上部よりも引き出しのほうが状態はよさそうです。

サイドの彫刻飾りはちゃんと残っています。





最上部の天板です。

補修で課題になるのはこの部分の剥げです。

同じくこのサイドにある3箇所をどのように補修するか要検討です。

角も同様です。





正面のSINGERの文字の金色は残っています。
 まだ簡単な点検の段階です。これから少しずつクリーニングして参ります。

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分解掃除中です

下糸巻き機のバネが無くなっています。右の写真のように倒れてしまいます。

バネが切れている場合は内部に残っているはずですが、分解したところ何もありませんでした。誰かが一度分解している可能性が高いです。

フェイスプレート内部にも油汚れが固着していました。

分解途中です。

底部も磨いたところ油汚れの下から綺麗な金属が出てきました。

釜の周りも掃除しました。

内部の部品1 掃除前

内部の部品1 掃除後

内部の部品2 掃除前

内部の部品2 掃除後 散っているのは固まった油です。

糸調子の内部にも汚れがたまっていました。
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上糸調子を一部分解したところです。パーツが一つ足りません。糸調子皿の開閉を制御するための受け皿のパーツがなくなっています。ここも分解しなければ取 り外せないものですので、第三者が分解した可能性が高いです。


【左】交換後 【右】交換前
上のリングは押さえ用のバネの押さえですが、サイズが微妙に違い押さえ圧力の調整が出来なくなっていました。これも交換された可能性が高いです。
下は糸切りで右のように破損していましたので左のものに交換します。
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続きです

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