このページの在庫は最新でない可能性があります。
現在ホームページのコンテンツを新たなサイトへ移行中です。そちらにのみ掲載している商品もございますので、是非ご覧ください。
最新情報は新ホームページに
(新しいページが開きます。)
完成しました…アンティークの超豪華キャビネット型、シンガー製足踏みミシンです。ここまで手の込んだミシンキャビネットはもはや道具の入れ物ではなく高級家具・調度品と言うべきかもしれません。しかも120年経ってもまだ使えるという奇跡的な存在です。
ミシンはシンガーのモデル27K。19世紀末から半世紀以上採用されたモデルの初期型です。とは言え機構はほとんど変わることがなかったのでユーザーに長く親しまれてきたようです。絵柄は当時の東方趣味と言えるエジプト・スフィンクス柄で、こちらも状態がよく120年経ても細部が分かるほどよく残っています。針は家庭用のミシン針を使います。針は市販されていて、ボビンは当店でもまだまだ在庫がございます。ボビンを入れるケースは弾丸型シャトルというユニークな形で、基本的にはボビンを入れて糸を隙間に通すだけですので、使用法で悩むことはないでしょう。ボビン等は当店で取り扱っています。
ミシン本体の使用時には、キャビネットからエレベーターのようにスライドアップさせて最高点にセットします。太いバネが補助してくれますので、女性でも軽く持ち上げることができます。
キャビネットはご覧のように真鍮の飾りが付いた当時の最高級仕様だったと思われます。使用されている木はマホガニー。広い上面などはツキ板ですが、無垢材も多く使用され、内部の木もしっかりした材料が使われています。ペダルが置いてある床板は分厚い圧巻の無垢材です。扉や引き出しの面も中央と周囲の木目が違うよう仕立てられていて、変化を付けて高級感が増しています。引き出しの内側にもニスが塗られていますので、見えない場所だけに職人の気合が感じられます!引き出しは左5箇所。右の扉はベルトやベルト車を操作する扉です。キャビネットは、全て分解してクリーニングした後に再塗装を施しました。全てまっさらに削ってしまう仕上げというよりは古い味を残した仕上げにいたしました。塗料にはイギリスでアンティーク家具の補修や塗装に使用されている天然樹脂シェラックニスを使用しました。熱いカップやアルコール、または花瓶の水などに注意して下さい。
世界に何台現存しているのでしょうか?足踏みミシンとしては相当な希少品です。当時の職人のこだわりが随所にあり十分に解説できておりませんが…是非次のオーナー様に直接ご覧になってほしいです。